見通しが良く、信号の少ない「堤防道路」。直線でスピードが出やすいせいか、重大事故も起きている。ただ堤防の構造上、安全対策には制約があり、警察は取り締まりを強化している。
「目撃者を捜しています」
名古屋市北区の矢田川左岸の堤防道路。8月に起きた車2台が絡む事故への情報提供を呼びかける看板が立てられていた。
愛知県警北署によると、前の車に追突しかかった後続車が、道路脇のガードレールに衝突したという。
約1キロ東でも9月上旬の夜、自転車に追突するような形で乗用車が衝突し、自転車の70代男性が意識不明の重体となる事故が起きた。
夜、事故現場の近くに足を運んだ。
現場付近は車2台がすれ違える程度の幅。路側帯は狭く、歩道やガードレール、街灯はない。
名古屋の外縁を描くように流れる河川の堤防道路を多くの車が走り抜けています。信号が少なく「最速ルート」という人もいますが、街灯がないなど安全面はやや不安です。そこには堤防道路ならではの事情がありました。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル